「ボーナス30万って少ない?」
「ボーナスの平均が知りたい」
ボーナスは、会社にもよりますが一般的に夏と冬の2回支給されます。1回のボーナスが30万円という方は、手取りではいくらになるのか、平均と比べてどのくらいなのか気になりますよね。
そこでこの記事ではボーナスの手取りの計算方法や、平均との比較を解説しています。年代別・企業規模別・業界別のボーナスの平均も紹介しているので、参考にしてください。
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目次
ボーナス30万は多い?少ない?
ボーナス30万円は、平均と比べると少ないです。令和4年分民間給与実態統計調査によると、ボーナスの年間平均は71.6万円で、1回あたり35.8万円になります。
1回のボーナス30万円は平均と比べると5.8万円少ない計算です。
ボーナス30万の手取りは24.5万円
ボーナス額 | 30万円 |
---|---|
手取り額 | 24.5万円 |
控除額内訳 | 厚生年金保険料:27,450円 健康保険料 :15,000円 雇用保険料 :1,800円 所得税 :10,444円 |
ボーナス30万円の手取りは25万円です。ボーナスの額面からは、所得税や厚生年金・健康保険・雇用保険の各種保険料が引かれます。
引かれる金額は人によって変わります。扶養している家族がいた場合は扶養控除で所得税が低くなり、40歳以上なら介護保険料がかかります。
月の手取り30万のボーナスは約56万円
毎月の給与で、手取り30万円もらっている場合の、1回の平均ボーナスは56万円です。
夏と冬の2回ボーナスが出る場合、年間で112万円になります。
ボーナス30万の手取り計算方法
控除される項目 | 控除額 |
---|---|
厚生年金保険料 | 27,450円 |
健康保険料 | 14,715円 |
雇用保険料 | 1,800円 |
所得税 | 10,493円 |
控除額合計 | 54,458円 |
ボーナス30万の場合、社会保険料や所得税などで約5万円が控除されます。ボーナス額に対し、およそ80%が手取りのボーナスになると覚えておきましょう。
厚生年金保険料の計算
ボーナス30万円の厚生年金保険料 |
---|
厚生年金保険料 =ボーナス額(30万円)×保険料率(9.15%) =27,450円 |
※保険料率18.3%を会社と折半し9.15%
厚生年金保険料は、ボーナス30万円の9.15%を掛けた27,450円です。厚生年金は、ボーナス額に対し18.3%の保険料率がかかりますが、会社が半分を負担します。
健康保険料の計算
ボーナス30万円の健康保険料 |
---|
健康保険料 =ボーナス額(30万円)×保険料率(5%) =15,000円 |
※保険料率10%(参考:協会けんぽ/東京都の場合)を会社と折半し5%
健康保険料は会社と折半して払うため、保険料率の半分の5%を額面に掛け、15,000円になります。
保険料率は各都道府県で変わり、今回は東京都の場合の計算結果です。
雇用保険料の計算
ボーナス30万円の雇用保険料 |
---|
雇用保険料 =ボーナス額(30万円)×保険料率(0.6%) =1,800円 |
※雇用保険料率は0.6%で固定。一部業種は0.7%。
雇用保険の保険料率は0.6%で、ボーナス30万だと1,800円の負担です。ただし、一部の農林水産、清酒製造、建設事業では保険料率が0.7%で適用され、2,100円の負担になります。
所得税の計算
ボーナス30万円の所得税 |
---|
所得税 =(ボーナス額-社会保険料合計)×源泉徴収税額 =(300,000円-44,250円)×4.084% =約10,444円 |
- ▼源泉徴収税額の計算方法(タップで開閉)
-
「前月の給与-前月の社会保険料合計(=X)」を、国税庁発行の『賞与に対する源泉徴収税額の算出率の表』に当てはめて算出します。
仮に、ボーナス=給与×1.5倍とすると、ボーナス30万の人の給与は20万円です。
給与20万円にかかる社会保険料は、ボーナス同様の計算により29,500円なので、X=17.1万円と計算されます。
X=17.1万円を、国税庁の『賞与に対する源泉徴収税額の算出率の表』に当てはめると、源泉徴収税額=4.084%と算出できます。
ボーナスにかかる所得税は、ボーナスの額面から社会保険料の合計を引いた額に、源泉徴収税率を掛けて計算します。
源泉徴収税率は前月の給与を基に計算され、給与が20万円の場合は税率が4.084%となるので、約1万円が所得税です。
所得税は家族構成によって変わるので、扶養する家族がいた場合は所得税が減り、手取り分が増えます。
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ボーナス(賞与)の平均額一覧
【年代別】年間ボーナス(賞与)の平均額
年代 | 全体 | 男性 | 女性 |
---|---|---|---|
20代 | 51.9万円 | 56.8万円 | 46万円 |
30代 | 86.3万円 | 97.5万円 | 65.9万円 |
40代 | 104.7万円 | 121.3万円 | 73.5万円 |
50代 | 115.7万円 | 137.9万円 | 73.8万円 |
60代 | 52.1万円 | 58.8万円 | 37.1万円 |
年齢ごとの年間ボーナスの平均額でみると20代は51.9万円、30代は86.3万円です。20代で1回のボーナスが30万円、年2回出るなら十分と言えるでしょう。
30代で、1回のボーナスが30万円で年2回なら平均より少ないです。ただし、ボーナスが少なくても基本給が多い場合もあります。
必ずしもボーナスが多ければ良いというわけではないので、あくまで目安として考えましょう。
【企業規模別】年間ボーナス(賞与)の平均額
企業規模 | 平均ボーナス額 |
---|---|
大企業 | 123万円 |
中企業 | 84.2万円 |
小企業 | 57.5万円 |
企業規模で年間ボーナスを見ると、企業規模で差が大きいことがわかります。大企業と小企業を比べると65万円ほどの差があり、大企業と中企業でも約40万円の差です。
また、企業によってはボーナスが無い企業もあります。業績によっても左右されるので、あくまで目安として考えておきましょう。
【業種別】ボーナス(賞与)の平均額
業種 | 平均ボーナス額 |
---|---|
公務員(国家公務員) | 147万円 |
金融 | 144.9万円 |
学術研究・専門サービス | 133.8万円 |
電気・ガス・水道 | 131.9万円 |
教育・学業支援 | 122.7万円 |
情報通信業 | 112.6万円 |
不動産 | 106.8万円 |
製造業 | 100.6万円 |
建設業 | 97.8万円 |
小売・卸売り | 96.3万円 |
医療・福祉 | 73.4万円 |
運輸・郵便 | 56.3万円 |
サービス・娯楽 | 36.2万円 |
宿泊・飲食 | 34.3万円 |
ボーナスの平均額は業界によっても大きく差があります。特にサービス系や飲食系はボーナスが低い傾向があり、金融業界と比べると、その差は100万円以上です。
公務員の場合、ボーナスは期末手当・勤勉手当という名称で年2回あります。ボーナスの額が高く、業種別でみると最も高い水準です。
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まとめ
ボーナス30万円の手取りは25万円です。全体の年間平均ボーナス88.4万円と比べると、28.4万円少ない金額です。
ただし、ボーナスは業界や年齢、企業規模によって変わります。20代でボーナス30万円あれば、十分と言えるでしょう。
もし、ボーナスの額が不満で、今後も上がる見込みがないようであれば、転職を考えておきましょう。ビズリーチなら、スカウトから自分の市場価値が測れるので、どの程度の収入が狙えるかがわかるのでおすすめです。
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