人材マーケットにおいて流動性が高まった昨今において転職をすることは当たり前となってきた。そのため、転職を2回以上する人も増えている。
しかし、1回目の転職に失敗したと感じている人の中には、2回目の転職に慎重になっている場合もあるだろう。そこで今回は、2回目の転職を考えている方向けに、抑えるべきポイントを解説する。
なお、転職の際には必ず転職エージェントを利用しよう。まず登録すべきなのはビズリーチだ。経歴やスキルに応じてスカウトを受けることができるので、企業を効率的に見つけることが可能だ。
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目次
- 2回目の転職は気軽に行える
- 転職先は新卒入社の会社より苦労する理由
- 2回目以降の転職は声もかかりやすくなる
- 2回目以降の転職のために声がかかるためには人脈を作っておく
- 1度転職した後は定期的に転職エージェントと会う機会を必ず設ける
- 20代・30代で2回以上転職経験がある人の割合
- 20代の2回目転職で気を付けたいこと
- 30代~40代の2回目転職で気を付けたいこと
- 2回目以降の転職のタイミング
- 1年以内で2回目の転職をする場合の注意点
- 2回目で大手企業に転職するためには
- 2回目の転職までにすべきこと
- 転職2回目で採用者が見ていること
- 2回目以降の転職で受けの良い退職理由・志望動機
- 2回目以降の転職を成功させるために
- 転職サイトと転職エージェントは常備薬
2回目の転職は気軽に行える
1度目転職した理由は何だろうか。例えば、以下のような例を多く聞く。
新卒で入った会社が合わなさすぎて、数か月、あるいは1年以内にやめた(いわゆる第二新卒)。数年たってマネージャーへの昇進が同期に比べて遅れてしまったので辞めた。仕事が合っていなかったので、そもそも全部を変えた。
10年以上働きマンネリ化してきて新たなチャレンジがしたい。もしくは、稀な例で高年収のポジションにヘッドハントされた等が転職の理由としてあるだろう。 多くの場合転職は何かしらの不満をもっているため転職している。
会社で1番活躍している同期が転職することは実はまれだ。1番活躍している人の言うことは会社は何でも聞きがちではある。抜けられたら困るトップ1%に会社は何でもすることを覚えておいてほしい。
そして不満を抱えて転職先で心新たにというところであるが転職先でもやはり不満はでてくる。2回目の転職でもなんの問題もなく、気軽に行って構わない。
自分の市場価値を客観的に把握してから交渉に挑むために、まずはビズリーチに登録しよう。ビズリーチで受けたスカウトから、自分の市場価値およびマックスでもらえる年収の見当がつく。
転職先は新卒入社の会社より苦労する理由
当たり前のことを書くが転職先には人脈が全くなく、また新卒のようにかわいがられることがないため、結果がシビアに求められる。またポジションがそこそこ高いと人に当たり前のことを聞きづらくなってしまい孤立してしまう人も少なくない。
ストレスを抱えて、それが積み重なって体調不良になる転職体験者もこの中にはいるのではないだろうか。転職経験者にとっても転職をしたことがない人にとっても新たな環境になることは不安になることはわかっていただけるだろうか。
転職先では何かあったときに守ってくれる存在も制度もかなり少ないと思っておいたほうがよく、何かあったときはあっさり見切りをつけることが必要になってくる。
新卒で有名な業界トップクラスの大手企業に入っている場合は、検討に検討を重ねた結果転職をすべきであるが2回目以降はメリットで動くべきである。
1回目の転職は比較するものがなく外が良く見えてしまうだけのこともあるので、できる限り情報を集め転職先のことをリアルに想像できるようにしたい。 だが1度転職した人は2社経験があるため比較して考えることができるのでメリットデメリットを自分で天秤にかけることができるのだ。
2回目以降の転職は声もかかりやすくなる
転職エージェントや企業の人事部は1度転職した人は、再度転職する可能性があると思って接してくる。ちなみに同じ会社に絶対定年までいるマインドの人もいるため絶対に転職しない人だっている。
さて、転職を経験すると常に自分の市場価値を意識し、声がかかるような存在になっておきたい。
まだ声がかかる状態でない方は、ビズリーチに登録してエージェントからのスカウトを待とう。また、ハイキャリアに強いリクルートダイレクトスカウトか、コンサル業界も視野に入れている方はアクシスコンサルティングのいずれかは登録しておくべきだ。
2回目以降の転職のために声がかかるためには人脈を作っておく
2度目の転職からは、会社が守ってくれないから自分で市場価値をあげないといけない。そのためには露出することをおすすめしたい。そこそこの大手企業にいたら取材される機会も比較的多いだろう。
大手メディアでなくても業界新聞などで取り扱われることだって多々あるはずだ。 よって業界新聞で取り扱われる機会があれば積極的に手をあげて露出しておこう。露出したことで転職マーケットに参入している人たちの目にかかるかもしれない。
昔は新聞や雑誌に掲載されると、封筒で転職しないかというオファーが会社宛てにきていたものである。最近はWEBに移行したため紙でのスカウトというものも減っている。 目に見える人脈でなくとも露出することは大事で後々あなたを助けてくれることを意識しておこう。
1度転職した後は定期的に転職エージェントと会う機会を必ず設ける
1度も転職しておらず、絶対に自分の会社がつぶれないと信じ切れるのであれば、それはそれで(当人にとって)良いことだと思うので、無理に転職エージェントに会う必要はないが、1度転職したら転職エージェントとのコンタクトは頻繁にとっておくとよい。
転職に限らず、労働マーケットの情報や業界の情報を転職エージェントから仕入れることができる。特にマネージャー以上になって採用側に回ると他社の採用状況や人材の動きをオフィシャルになっている範囲で転職エージェントが教えてくれる。
また、かなり結果を出している方だと、自分から声をかけなくてもある日あなたの携帯電話に横文字の転職エージェント会社や外国人ヘッドハンターから流暢な日本語で電話がくるかもしれない。 どこから個人情報が漏れたのかということはさておき、結果を出している人には人が群がってくるので会っておくとよい。
転職エージェントは転職の成功につながらなくても、業界の優秀な人とつながっておくことが転職エージェントの優秀さを表す1つの指標になるのだ。
外資系投資銀行のマネージングディレクター(MD)クラスの方が言っていたが、投資銀行部門勤務で英語ができて○○業界に詳しい人といって「○○さんと××さん」という形で名前がピンポイントであがってこない転職エージェントは信用しないとのことだった。
つまり優秀な人には転職エージェントは会ってなんとなくつながっておくだけでもメリットになる。
あなたの業界や仕事において有名な人を各年代であげるとしたら誰だろうか。その人のようなパフォーマンスが出せれば勝手に給料もあがるだろう。
20代・30代で2回以上転職経験がある人の割合
年代別で転職が2回以上経験がある人の割合を見てみよう。
リクナビの調査では、意外にも20代で転職を2回以上している人は8%ほどいる。
30代になってくると全体の29%程度が2回以上の転職を経験している。これはつまり3人に1人程度は転職を2回以上していることになる。
また、採用担当者に対する調査において「転職回数を気にする」のは3回目からで格段に増える。従って、3回目までの転職においては年齢ごとで考えなければならないがあまり考えなくても問題ではなくなることになる。
20代の2回目転職で気を付けたいこと
20代で転職する際は、マネジメント経験を得られるか・自分のスキルを伸ばせるかをポイントに企業を選ぶと良い。
30代に差し掛かったタイミングでマネジメント経験が一切ないと、はっきり言ってキャリアアップのチャンスが大幅に減る。30代以降は、管理職として成功体験を重ねて伸びていく時期なので、20代でマネジメントを経験しておける企業を選ぼう。
また、スキルが伸びる企業であるかは、しっかりと検討してほしい。
実力を伸ばそうとスタートアップに転職する人も多いが、入社するタイミング次第では雑務が増え、本来の業務に割く時間が限りなく限定されてしまうことがある。そうすると、労働時間は伸びているのに実力は身につかない状況に陥ってしまうので注意だ。(働く時間が長すぎると大抵何も考えられなくなって、スキルアップできていないことにすら気づかないものだ。)
30代~40代の2回目転職で気を付けたいこと
30代~40代で転職する際は、自分のキャリアを活かせる企業かどうかを気をつけよう。
30代以降は、20代までに広げてきた実力を掛け合わせたり、特定の領域でより専門性を高めると良い。
20代のうちは、何が自分に向いているのか・キャリアアップに繋がるのかが分からないまま無我夢中に手を広げていくことが多い。しかし、30代は、闇雲に挑戦するのではなく、これまでの経験からどんな成功を生み出せるのかを考えることに注力してほしい。
今の時代、個として評価される人間は、スキル×スキルで掛け算して仕事に取り掛かれる人だ。ぜひ、自分の過去の経験を振り返って、身につけてきたスキルが活かせる職場に飛び込んでほしい。
2回目以降の転職のタイミング
短期間での転職を繰り返すと業界内でも不審がられるが、1度は3か月で退職しましたというのは割と許される。
何度か転職経験があると失敗の1つや2つあるだろうと見なされる。 そのため、もし1度転職し失敗と思ったら、次の転職をすぐにおこなってもよい。
ただし、新卒の会社も中途の会社もすぐに転職してしまったということになると、さすがに次の転職が厳しくなる可能性はなくもないので転職エージェントに今転職して行けるところがあるか聞いてほしい。
ケースバイケースという回答になるので行ける会社を探そう。 リクルートやアクセンチュアのように大量採用して大手のところがねらい目だと思う。
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1年以内で2回目の転職をする場合の注意点
1回目の転職が失敗してしまい、1年も立たずに2回目の転職を検討している人もいるだろう。ちなみに、ここでいう失敗とは、
- 当初聞いていた業務とは全く異なる事務作業ばかりをやらされた
- 社風や人間関係が自分に合わなかった
など、スキルアップが望めない、会社に馴染めなかったことを指す。
結論からいうと、一度の転職失敗は許容される。正直、どこの企業も求職者によく映るように多少は偽っているので、自分に合う企業かどうかは判断つけづらい。そこは人事が一番理解しているので、一度くらい失敗でも問題はない。
ただし、2回目の失敗はないように、自分がなぜ失敗したのかを分析しよう。
2回目で大手企業に転職するためには
余程古い慣習の日系大手でない限り、2回目の転職だからといって不利になることはない。ただし、在籍した会社の並びが全てベンチャー企業の場合は、大手企業から避けられることもあるので、経歴を踏まえてどのレベルまで受けられるかを見極めよう。
ただし、こうした判断を自分一人で行うことはほぼ不可能だ。会社は、表向きオープンに募集しているものの、裏では経歴で足切りをしていたりするので、そうした情報を把握しているプロに相談すると良いだろう。
具体的には、まず大手求人を多く保有しているエージェントに登録するのが一番だ。
例えばビズリーチに登録すると、自分の経歴やスキルを見て評価してくれたエージェントや企業からスカウトを受けることができる。ビズリーチは案件を豊富に扱っており、大手の求人も意外にも多いので、エージェントを介さずに良い大手企業から声がかかるかもしれない。
こういった大手求人を多く扱っているエージェントに登録することで2回目の転職で大手企業に転職するのに成功するケースも多々見られる。
2回目の転職までにすべきこと
1度転職をしていると転職の要領もわかっていると面接官も思うのでしっかり対策をしよう。特にこれまでの成果をレジュメにきちんとまとめ、口頭で簡潔に話せるように努めてほしい。
仕事の成果はすぐに忘れてしまいそうなのでコンサルならプロジェクトごと、投資銀行なら案件ごと、プロジェクト制でない仕事なら2か月に1回など振り返りをし必ず文字に落とそう。
ビズリーチやLinkedInなどに文字に落として書いているだけできちんとアップデートされているなということが伝わりスカウトも来やすくなるのだ。
転職2回目で採用者が見ていること
基本的には以下の2項目だろう。
- ①勤続年数
- ②前職の退職理由
①については転職2回目までが早い人は「入ってもすぐに辞めてしまうのでは?」と思われやすいため、慎重にならざるをえない傾向にある。そのため、「勤続年数」が短くなってしまった理由をしっかり言語化してまとめておこう。
志望動機や目標を連動させて、伝えられれば問題がないはずだ。②については会社との風土に合うかの見極めや会社に何を求めてきているのかがわかるためだ。ここがずれてしまう場合、入社後に活躍を期待できないため、採用担当者は細かく見る傾向にある。
2回目以降の転職で受けの良い退職理由・志望動機
2回目の転職理由で特に受けが良い退職理由は将来像からの逆算である。
将来像から逆算した際に前職では何がだめで、受けている企業ならどこが良いのかを整理して答えられると受けが良い。逆に、転職理由をネガティブな形で伝えてしまったりした場合は悪い印象を持たれてしまうので気をつけよう。
2回目以降の転職を成功させるために
2回目の転職を成功させるための方法をまとめると以下である。
①しっかりとしたエージェントや目的に沿った形でエージェントを活用すること
②退職理由やこれまでの経験を言語化し、将来から逆算した形で転職希望先の企業が良い理由をまとめること
この2点をしっかりできていれば、たとえ転職の回数が多かったとしても企業からは好印象をもたれることが多いということだ。
転職サイトと転職エージェントは常備薬
2回目の転職は、これまでの経験を活かしながらキャリアアップできる良いチャンスなので、情報収集を徹底して、納得のいく企業を見つけてほしい。
情報収集をする際は、ビズリーチを定期的に見ておくことをすすめる。 ビズリーチは最近、マーケットの動向をいち早く反映するようになったため求人をいち早く発見しやすくなった。企業の人事部が情報を先に流してくれるようになったからだ。
転職エージェントと人事部だけが持っていた限られた情報が、流れて来るようになってきた。
また、これまで会った転職エージェントの中で良い方がいたら定期的に連絡をとっておこう。向こう側から連絡が来るかもしれないが。
また、複数の転職エージェントに相談することはメリットが大きい。エージェントごとに持っている情報が大きく異なるからだ。転職サポートが手厚いマイナビエージェントは必ず登録しておこう。
もし、コンサルティング業界に興味がある方がいればアクシスコンサルティングもお勧めできる。
今日は以上だ。