今回は、NTTデータの年収について詳しく解説していく。2022年3月期の有価証券報告書によると、全社員の平均年収は852万円だ。
「NTTデータ」は、1988年に日本電信電話株式会社のデータ通信部門が独立して設立された会社だ。主力の情報サービス事業では、ビッグデータ・BI、AI(人工知能)、IoT、ロボティクス、決済、クラウドコンピューティングなど、様々な分野のビジネスに関わっており、日本だけでなく海外のIT社会を支えている。
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目次
NTTデータの平均年収は852万円!
NTTデータは1988年に創立し、NTTグループの主要企業として日本のIT業界を牽引している大企業だ。
「データ通信事業」と「システム構築事業」を主力に事業展開している。海外拠点は50カ国以上あり、従業員の半数以上が海外で活躍しているグローバル企業なのだ。
NTTデータの会社概要は以下だ。
【NTTデータの会社概要】
企業名 | 株式会社NTTデータ |
---|---|
設立 | 1988年5月23日 |
業界 | 情報・通信業 |
代表者名 | 本間 洋 |
上場市場 | 東証一部 |
従業員数 | 12,351人 |
平均年齢 | 39.0歳 |
平均勤続年数 | 14.7年 |
NTTデータの2018年からの年収の推移は以下だ。
NTTデータはITサービス業界で、世界5位、国内2位と存在感を示している。NTTデータのライバル企業、メーカー系のトップ企業の年収と比較していこう。
- ・NTTデータ:852万円
- ・富士通:859万円
- ・日立製作所:897万円
- ・NEC:814万円
- (出典:各社2022年3月期有価証券報告書)
世界大手の外資と比べれば見劣りするかもしれないが、国内メーカー系各社の平均年収と比較すると、決して低くはない。
年収アップが期待できるNTTデータへの転職を考えているなら、転職エージェントの利用をおすすめする。
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NTTデータの年齢別年収
年齢別の平均年収がわかると、転職後の収入の目安にもなる。そこでここからは、キャリハイ編集部が独自のリサーチにより算出した年収についてみていこう。どの世代も、全業種の平均年収を大きく上回る結果となった。
20代:400〜650万円
NTTデータの20代の推定平均年収は400〜600万円だ。月収にすると30万円前後、ボーナス支給額は90万円前後だ。
一般的な20代の平均年収が300万円前後とされていることからも、かなり高水準な年収を得られることがわかるだろう。
30代:600~850万円
NTTデータの30代の推定平均年収は700万円だ。月収にすると40万円前後、ボーナス支給額は150万円前後とされている。
一般的な30代の平均年収が30代前半で320万円、30代後半で350万円とされているため、一般的な30代前半と後半の平均年収の2倍の年収が見込まれる。
30代の社員の場合は、チームを牽引していくチームリーダーなどの役職を任されることも年収がアップしている要因だろう。
40代:800~1000万円
NTTデータの40代の推定平均年収は800万円を超える。月収にすると50〜60万円、ボーナス支給額は200万円前後とされている。一般的な40代の平均年収が450万円とされていることからも、かなりの高収入が期待できる。
ただし、この年代になると、役職次第でかなりの年収の差がつく点に注意だ。課長や部長などの管理職のポジションについた場合は、1000万円以上の年収を稼げる可能性も高い。
課長や部長などの管理職のポジションについた場合は、1100万円以上の年収を稼げる可能性も高い。
50代:900~1300万円
NTTデータの50代の推定平均年収は900~1300万円だ。月収にして65万円前後、ボーナス支給額は230万円程度だ。一般的な50代の平均年収の550万円と比較しても、平均以上の倍額以上の収入を得ることができるだろう。
企業年金などの福利厚生もしっかりとしているため、退職後も安定した生活を送っていくことができるはずだ。
NTTデータの職種別年収
NTTデータには様々な職種が存在し、日本だけでなく世界各国で多くの従業員が活躍している。そこでここからはNTTデータが現在募集している求人情報を参考に算出した職種別の年収についてみていこう。
職種によっては、第二新卒でも応募可能なものもあるため、気になる募集をチェックしてみて欲しい。
営業職:想定年収450〜1000万円
多くの顧客を抱えるNTTデータの営業職は、金融・法人・公共の3つの分野に分かれている。それぞれの企業や団体固有のニーズに応えることが求められている。
コンサルタント職:500〜1000万円
新規ビジネスや経営、事業内容など、顧客が抱える様々な問題や課題を解決し、意思決定を支援していく職種だ。
採用条件として、前職でのコンサルタント業務はもちろんのこと、システム開発経験が求められることが多いため、それぞれの職種の募集要項をよく確認しておこう。
技術開発職(R&Dスペシャリスト):450〜1000万円
R&Dとは、自社の事業領域の研究や新技術の開発や技術調査を担う活動のことだ。NTTデータはこのR&Dに関するスペシャリストの採用を積極的に行っている。
IoTや既存業務での蓄積データ分析・活用などを通して様々な問題を解決していくことが求められる職種だ。
このR&Dスペシャリストでは、プログラミングの経験やデータ分析の基礎的な知識をはじめ、ロジカルシンキングが求められる。
データサイエンティスト:500〜1300万円
データサイエンティストは、データに基づいて合理的な判断ができるようにアドバイスやサポートを行う職種のことだ。ここ数年は数多くの企業のDX(デジタル)変革をサポートしている。
データの分析や活用スキルはもちろんのこと、様々な企業との連携スキルが身に付く職種だ。データ分析・解析業務の実務経験が求められることが多い。
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NTTデータの役職別年収
年代別、職種別の年収の次は、役職別の年収についてみていこう。NTTデータで昇格をしていくとどの程度の年収が期待できるのだろうか?
主任:850万円
NTTデータの主任クラスの推定年収は、800〜900万円だ。主任とは、一般的に平社員の1つ上のポジションとされており、部下を複数人まとめるリーダーとしての役割が課せられる。
しかし、課長職以上の管理職ではないため、残業代なども支給され、それまでの給与形態と変わらないことが特徴だ。
課長代理:900万円
NTTデータの課長代理クラスの推定年収は、800〜1000万円だ。課長代理は「初級管理職」と呼ばれ、管理職のスタートラインの役職だ。
名前の通り、1つの係のリーダーとして複数名のメンバーをまとめて業務のサポートをしていく。
部下の業務がきちんと遂行されているかを確認するだけでなく、人材育成も担うポジションだ。
みなし残業制の適用対象になるので、残業代はつかなくなる。
課長:1100万円
NTTデータの課長クラスの推定年収は、1000〜1200万円だ。企業によっては、この課長クラスから役職者として判断されることも多い。「管理職手当」がつき、「管理監督者」として実質的な職務権限を持つポジションだ。
部下のマネジメントだけでなく、業務や組織のマネジメントも任されていくため、その責任はかなり大きいものとなっていく。
部長:1300万円
NTTデータの部長クラスの推定年収は1300〜1500万円だ。所属する部門や部署で経営者としての視点を持ち業務をしていくポジションだ。
部署の管理業務や取引先などの外部との交渉はもちろんのこと、経営戦略から新しい事業の立ち上げをしたり、所属する管理職や一般社員の教育も担う重要な役割を果たしている。
NTTデータのボーナスはどのくらい?
NTTデータのボーナスの支給回数や支給額について詳しくみていこう。
ボーナスは6 月・12月に支給(年2回)
NTTデータでは、年に2回ボーナスが支給される。そのため半期ごとにそれぞれの社員が評価され、支給額が算出されていく。基本給がかなり高水準のため、ボーナスの支給額もとても多い企業なのだ。
合計で250〜300万円
2021年の有価証券報告書や口コミなどを参考に算出したボーナス支給額は、250〜300万円だ。年間で基本給の5〜7ヶ月分が支給される計算だ。一般的なボーナス支給額と比較しても、かなりの高水準であることがわかる。
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NTTデータの子会社・関連会社の年収は?
NTTデータは、子会社315社、関連会社43社を有するメガ企業だ。その中からコンサルティング関連の3社についてご紹介していく。
NTTデータ経営研究所:650〜750万円
NTTデータ経営研究所は、インダストリー分野とファンクション分野に精通したコンサルタントたちがチームを組み、顧客にとって最善のコンサルティングサービスを提供しているNTTデータの子会社だ。
現在、コンサルティング業務をはじめ、事業戦略や人事などのスタッフの求人募集がされている。
NTTデータ先端技術:500〜1000万円
NTTデータ先端技術は、コンサルテーション、設計・構築、ソリューション・製品、運用サポート、人材育成の5つの分野をリンクさせたソリューション提案をするNTTデータの子会社だ。
現在、コンサルタントをはじめ、営業、経営企画職などの募集がされている。
クニエ:500〜1200万円
クニエは、NTTデータグループのコンサルティング会社だ。経験豊富なコンサルタントによる、高品質なサービスに定評がある。現在、ITコンサルタントや広報、システム運用・保守などの様々な職種で募集がされている。
第二新卒・中途で入社時の年収イメージ
NTTデータは通年を通して経験者採用を行っている企業だ。第二新卒でも応募可能な職種もあるが、新卒枠で転職することはできないため、経験者採用の枠で応募する必要がある。
こちらでは、第二新卒の方、そして20代の方が中途採用された際の年収の目安についてみていこう。
第二新卒:目安350〜400万円
第二新卒の方が転職した際の想定年収は350〜400万円とされている。社会人としての経験値が少ないことから、応募できる職種が限られているため注意が必要だ。 一般的な平均年収よりも高収入が見込めるだろう。
中途(20代後半):目安500万円~580万円
20代後半の方が転職した際の想定年収は500〜580万円とされている。社会人として5年以上の経験が求められる職種が多いため、幅広い選択肢の中から選ぶことができる年代だ。
一般的な20代後半の平均年収が340万円とされていることからも、かなりの高収入が見込めることがわかる。
中途(30代前半):目安580万円~620万円
30代前半で転職した際の想定年収は580〜620万円とされている。社会人として10年近い経験がある年代であることからも、専門的な知識や前職での経験がより一層求められる。
そのため、ご自分のスキルや経験がもっとも生かせる職種に応募する必要がある。一般的な30代前半の年収が400万円とされていることからも、安定した収入が得られるだろう。
NTTデータへの転職でおすすめのサイト・エージェント
NTTデータは転職先としてかなり人気のある企業のため、とても難易度が高い。そのため、大手優良企業への転職に精通したサイトやエージェントをうまく活用していくことが必要だろう。
ここからは、筆者がおすすめする転職サイトとエージェントをご紹介していく。
①アクシスコンサルティング
コンサルティング職への転職をお考えの方におすすめしたいのがこのアクシスコンサルティングだ。
コンサルへの転職では、日本有数の実績を有しており、主要なファームのほとんどと取引しているのが強みだ。元コンサルのキャリアアドバイザーも在籍しており、実情に即したアドバイスを受けることができるためおすすめだ。
②ビズリーチ
転職を検討されているのであれば、まず登録してほしい転職サイトの「ビズリーチ」は、今多くの転職職希望者に利用されている。
企業やエージェントから直接スカウトを受けることができるのが最大の特徴だ。受け身でスカウトを待ち、興味のある企業のみに反応するだけでよいため、仕事で多忙な方であっても気軽に転職活動をスタートできる。
またスカウトを経由して転職する場合、最短で数週間で内定がもらえることもあるため、短期間に転職したいと考える方にもおすすめの転職サイトだ。
まとめ
NTTデータの年収について解説してきた。平均的な年収と比較してもかなりの高水準であることがわかった。
IT関連を中心とした様々な事業を展開していることから、今後の成長がとても期待できる優良企業だ。ご紹介した転職サイトやエージェントを活用して、転職を成功させていってほしい。