敷金・礼金とは?敷金礼金なし物件のデメリットはヤバい?

敷金・礼金とは?のアイキャッチ

引越しするときは、できるだけ費用を抑えたいものです。初期費用である「敷金礼金なし」の物件なんかは、特に魅力的です。

でも、敷金礼金が0円の物件って、本当に住んでも大丈夫なの?と思う人も少なくありません。

今回は敷金礼金がそもそも何のお金なのか、敷金礼金なし物件に住むメリット・デメリットを解説します。

なぜ初期費用がタダになるのかの理由も解説しているので、是非参考にしてください。

ちなみに、短期で住む人には「敷金礼金ゼロ物件」はかなり便利です。

監修 坂入 健太‌
不動産屋「家AGENT」所属
営業課長

不動産屋の経験は5年以上。契約業務と営業に従事し、賃貸業務の幅広い専門知識がある。管理職になる前は年間の接客件数が300~350件と経験豊富。部屋探しから契約までの幅広い知識に的確にアドバイスできるのが強み。


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そもそも敷金・礼金とは何か

お部屋を借りる際に発生する「初期費用」の一部である、敷金・礼金について解説します。

物件によって「敷金:家賃1ヶ月分、礼金:0円」「敷金:0円、礼金0円」など書かれているので、何の費用か把握しておきましょう。

敷金とは

敷金(しききん)とは、お部屋を退去するときの原状回復費用(住む前と同じ様にキレイにする費用)として、入居前に払うお金のことです。

入居時に敷金としてお金を預ける→退去するときに預けたお金の中からクリーニング代などが引かれる→残った分を返金という流れです。

大抵の場合、敷金は家賃の1ヶ月分(管理費は含まない)くらいが相場です。ただ、ペット可物件やデザイナーズマンションなどは、家賃2ヶ月分になっていることが多いです。

礼金とは

礼金(れいきん)とは「お部屋を貸してくれてありがとう!」という意味で、大家さんに支払うお金のことです。

賃貸物件がまだ少なかった昔に、お礼として払う風習が今でも残っているのです。相場は家賃1ヶ月分で、礼金は支払ったら二度と戻ってきません。

人によっては「なぜ払う必要があるのか」と思いますが、大家さんにとってはメリットが多いので無くなりません。

とくに、新築・築浅、駅チカ、最新設備、デザイナーズマンションなどの人気の物件は、必ずと言っていいほど礼金が設定されています。

地域による敷金・礼金の違い

地域によっては、敷金・礼金が別の費用として扱われているところがあります。

関西や中国、九州地方などの一部の地域では、敷金・礼金ではなく「保証金」「敷引き」となっています。

保証金は、敷金と同じく事前に与って使わなかった分が返金されるもの。敷引きは、使う用途は敷金と同じですが、返金されません。

よく「保証金:家賃1ヶ月分、敷引き:家賃0.5ヶ月分」「保証金:家賃1ヶ月分、敷引き:家賃1ヶ月」のように記載されています。

敷金・礼金はいつ誰に払うのか?

敷金・礼金は初期費用の一部なので、契約したときに不動産屋に支払います。

大家さんに直接会いに行って、手渡しするわけではありません。

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敷金礼金なし物件に住むメリット・デメリット

「できるなら敷金・礼金を払いたくない!」って考える人が多いかと思います。

そこで、敷金礼金なし物件に住むメリット・デメリットを解説していきます。本当に大丈夫かどうか、是非参考にしてください。

敷金礼金なし物件のメリット

敷金礼金なし物件の最大のメリットは「初期費用が安くなる」ことです。

どちらも家賃1ヶ月分が相場なので、合わせて家賃2ヶ月分の費用が浮きます。家賃5万円なら初期費用が10万円も、家賃7万円なら初期費用が14万円も安くなります。

引越しの際、何かとお金がかかるので費用を抑えられるなら「敷金礼金なし物件にするしかない」と考えがちですが、デメリットが多いので注意してください。

敷金礼金なし物件のデメリット

敷金礼金なし物件のデメリットは以下です。

①家賃に上乗せされている可能性がある
②退去費用が高くなりやすい
③物件の条件が悪い
④住民の質が微妙な可能性がある
⑤入居後の設備修理費が自腹の可能性がある

①家賃に上乗せされている可能性がある

敷金礼金分の金額が、家賃に上乗せされている可能性があります。

「家賃5万円+敷金5万円+礼金5万円」と「家賃7万円+敷金礼金0円」だと、後者のほうがお得に感じます。

ですが実際は

家賃5万円×12ヶ月+敷金5万円+礼金5万円=年間700,000円 家賃6万円×12ヶ月+敷金礼金0万円=年間820,000円

と、年間でかなり損をします。住み続けるほどもったいないので、場合によっては敷金礼金ありのお部屋のほうがお得です。

②退去費用が高くなりやすい

敷金(先に預けてあるお金)がないので、退去費用が全額一括請求されます。そのため、高い!支払えない!と感じる人が多いです。

お部屋をキレイに使ってるから退去費用が安いと思っていても、クリーニング費用や消臭費用など別途必要です。

以下は、お部屋の広さに対するクリーニング費用の目安です。

お部屋の広さ 掛かる一般的な料金
1K~1DK 10,000円~50,000円
1LDK~2DK 15,000円~60,000円
2LDK~3DK 30,000円~80,000円

また、配管や換気扇の中、エアコンの内部など業者でなければ掃除できないような費用なども必要です。

③物件の条件が悪い

人気のない物件が「敷金礼金0円」になっていることが多いので、条件がかなり悪いお部屋が多いです。

築年数が30年以上、駅徒歩15分以上、床が畳、モニターがないインターホン、お風呂がバランス釜、洗濯機置き場がないなど、住み心地が良くありません。

また、周辺に大きな音が出る工場や施設などがある場合もあります。

④住民の質が微妙な可能性がある

安い物件には、それなりの理由がある住民が集合しやすいです。

騒音やゴミ出し問題などのトラブルに巻き込まれる可能性が高いです。

また、外国人が多い可能性もあります。文化の違いによるトラブルに発展するという話もよく聞きます。

⑤入居後の設備修理費が自腹の可能性がある

入居後、自然消耗で設備が壊れた場合でも、修理費が自腹になる可能性があります。

基本的に自然消耗の修理費は大家さん負担ですが、敷金礼金の中から差し引いている場合がほとんどです。

修理依頼をしても「自分で手配して」「いつか手配する」「自腹でお願い」など微妙な対応をされるかもしれません。

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敷金・礼金は交渉で安くしてくれるのか?

敷金・礼金の交渉自体はできます。ただ、値下げに成功するのかと言われると微妙なところです。

敷金の値下げは難しい

敷金は交渉しても、安くなることはありません。

大家さんからすると、入居者がどれだけお部屋をキレイに使っているのかわからないので、保険として敷金がないと不安です。

どのみち、敷金はお部屋をキレイに使っていれば退去後に返金されるので、交渉しないほうが良いです。

退去費用が高くなるケース ・室内でタバコを吸っていた
・ペットを飼っていた
・アロマや香水をよく使っていた
・設備を壊したままにしていた
・壁や床を汚したままにしていた
・壁や床に穴をあけてしまった

上記のようなことがあると、退去費用が高額になるので敷金がないと、とんでもない金額を請求されます。

※保証金の場合、契約事項によっては返金されません!必ず事前に契約内容を確認しましょう!
参考記事:引越しの敷金は戻ってくる?あなたの知らない敷金のこと教えます!

礼金は値下げしてくれる可能性がある

礼金は、値下げしてくれる可能性があります。

とくに大家さんが、今すぐ入居者が欲しくて焦っているときは交渉が成功しやすいです。

狙い目は、入居希望者が少ない5月~7月です。この時期に空室のお部屋は、次の繁忙期まで空室のままの可能性があるので、大家さんは焦ります。

逆に、1月~3月の繁忙期は交渉に応じてもらえない可能性が高いです。入居希望者が多い時期なので、条件が良い方を優先する傾向にあります。

敷金・礼金を払うお金がない場合の対処方法

貯金がない、予算がギリギリすぎて敷金・礼金を払うお金がない場合はクレジットカード払いが可能か確認しましょう。

不動産屋によっては、クレカ対応していることがあるので、分割やリボ払いを選択できます。

クレカのポイントも貯まるので、持っている人は積極的に使ったほうがお得です。

クレカ対応していない時は、ダメ元で交渉してみてください。いつまでに払うかを明確にすれば、支払い期限を延ばしてくれることがあります。

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初期費用0円物件のカラクリ

普通の物件の場合、初期費用は家賃の4ヶ月分から5ヶ月分です。

内訳は、敷金1ヶ月分+礼金1ヶ月分+仲介手数料1ヶ月分+前家賃+もろもろの費用です。

お部屋によっては、火災保険料・鍵交換費用・保証会社利用料・管理費などがかかります。

家賃6万円だと初期費用約24~30円、家賃8万円だと初期費用が約32~40万円かかる計算です。

それなのに敷金0円・礼金0円・連帯保証人不要など、初期費用がかからないお部屋があるので、安いなりの理由があるということを知っておきましょう。

なぜ敷金礼金がタダで連帯保証人不要の物件があるのか

人気が無く入居者が入らない物件だからです。

築年数が30年以上、駅徒歩15分以上など、条件が悪いお部屋は、初期費用を下げてでも入居してもらいたいと考えるので安くなっています。

大家さんにとっては、収入が0になるより多少でも利益が出たほうがメリットが大きいので、初期費用を値下げすることがあります。

中には、日当たりが悪いだけで安いお部屋などもあるので、物件情報をよく見て自分にとってメリットがあるかどうか考えましょう。

日当たりが悪いくらいであれば、カーテンを閉め切って生活する人であれば気にならないお得な物件です。

入居時に別途費用がかかる場合がある

敷金礼金はないけど、クリーニング代・消臭代・消毒代など別の費用が掛かる場合があります。

こういうのは、初期費用でいうオプション料金となります。物件情報には小さく記載されている、もしくは契約前に初めて知ることになるパターンが多いです。

「不要です」と言えば削ってくれる可能性がありますが、まれに必須ですと言われることもあるので気を付けてください。

ほかにも鍵の交換費用が高い場合もあります。
通常は1.5万円くらいで、セキュリティ性が高い鍵だと3万円くらいです。

セキュリティ性が高い鍵についてはこちらをご覧ください。

敷金礼金ゼロの物件が増える時期とは?

敷金礼金ゼロの物件数は、非常に少ないです。

不動産屋の閑散期である5~7月や、12月頃に少し増える傾向にはあります。

入居希望者が少ない時期なので、大家さんが「敷金礼金ゼロでもいいから入居者を入れたい!」と考えるからです。

敷金礼金なし物件は都内で10件中1件程度

不動産屋さんに行ったりチラシをみると、敷金礼金なし!という物件を見ることがあります。

実際に業者専用の情報サイト「ATBB」で調べてみると、都内で10件中1件ほどしかありませんでした。

ATBBは業者専用の有料のサイトで、リアルタイムで情報更新されるので釣り物件がない信頼できる情報ばかりです。

以下で、敷金礼金なし物件が多い区と少ない区の調査結果を掲載しています。

一番多い足立区の調査結果

都内で一番敷金礼金ゼロが多いと言われている足立区で、5件中1件が敷金礼金無し物件でした。

足立区の物件数内訳(2016年8月) 件数
不動産賃貸に登録されている物件数 5648件
敷金・礼金どっちもなし 1139件
敷金だけなし 1677件
礼金だけなし 3123件

件数だけで見るとかなり多いですが、ワンルーム~4LDKと間取り幅が大きいので、探すと苦労します。

一番少ない目黒区の調査結果

足立区と比べると、かなり物件数が限定されるという結果でした。

目黒区の物件数内訳(2016年8月) 件数
不動産賃貸に登録されている物件数 4158件
敷金礼金どっちもなし 112件
敷金だけなし 250件
礼金だけなし 845件

地域格差(家賃相場)が影響していそうです。

所得格差でいうと、足立区が334万円、目黒区は586万円なので、地域の所得が低いほうが敷金礼金無し物件が多い傾向にあります。

敷金礼金無し物件を探す時は、家賃相場が低い足立区・葛飾区・練馬区周辺に絞ったら良いです。

空き家の増加で敷金礼金ゼロが増えている説アリ

人口減少に伴い、空き家が増え続けているので、敷金礼金ゼロも増えている傾向にあります。

大家さんの多くは、家賃収入でローンの返済計画を立てています。

空き家の状態が続いていて、家賃収入がないと支払いが滞ってしまいます。そのため、敷金・礼金をゼロにして早く入居者を見つけようと考える大家さんが多いです。


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