無職でも賃貸物件を借りられる?入居審査に通りやすくする5つのコツを大公開!
無職でも賃貸物件を借りたい人は必見です。おすすめの借り方や、入居審査で見られるポイントをわかりやすく解説します。
審査が通りやすくなる5つのコツや用意するものなど、詳しく解説します。ぜひ参考にしてみてください。
宅地建物取引士
行政書士試験合格者
不動産屋の経験は5年以上。累計2000件を超える契約業務に携わった実績がある。単身・カップル・ファミリーなど幅広い世帯の部屋探しを専門知識でサポート。宅建士の資格を活かして、審査から入居開始後の不安まで解消できるのが強み。
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無職でも賃貸物件は借りられる
無職でも賃貸物件は借りられます。前提として、家賃の支払い能力は必要です。
入居審査では主に「家賃が支払っていけるか」と「入居後に問題を起こさないか」をチェックされます。家賃滞納の心配が無く、人柄に問題が無い人であれば、無職でも審査に通ります。
一般的に、入居審査に通るためには「家賃の36倍の年収」が必要と言われています。無職の場合は年収が0円なので、ふつうに入居審査を進めても落ちてしまいます。
無職でもお部屋を借りたい場合の方法を4つ紹介します。
②代理契約してもらう
③残高審査してもらう
④マンスリーなどの短期契約
①連帯保証人を立てる
無職でも仕事が決まっている人や、引越し後に住所が決まってから就職活動する人なら、物件の大家さんや管理会社に引越しの事情を理解してもらいやすいです。
無職で契約するときは、ほとんどの場合は連帯保証人を立てるように求められます。連帯保証人とは、借主が家賃滞納した場合、代わりに支払う人だと思って良いです。
収入のある両親>兄弟姉妹の順で、連帯保証人になってもらえるか事前に相談しておきましょう。必要な収入の目安は「家賃の36倍の年収」です。
一般的に、手取りで以下の表を超えていれば、家賃の支払い能力は有ると判断されます。
年収の目安 | 月収の目安 | |
---|---|---|
家賃5万円 | 180万円以上 | 15万円以上 |
家賃6万円 | 216万円以上 | 18万円以上 |
家賃7万円 | 252万円以上 | 21万円以上 |
家賃8万円 | 288万円以上 | 24万円以上 |
家賃9万円 | 324万円以上 | 27万円以上 |
家賃10万円 | 360万円以上 | 30万円以上 |
連帯保証人になってくれる人がいるかどうかは重要なので、不動産屋には最初に伝えてください。
ちなみに、連帯保証人を立てない場合でも「緊急連絡先」は必要です。どちらでも引き受けてもらえるように、早めに話しておきましょう。
②代理契約してもらう
無職だと申し込めないお部屋も多いです。両親や兄弟に連帯保証人になってもらうのではなく、お部屋の契約をしてもらう手段もあります。
賃貸業界では、住む人とは別の人が契約することを「代理契約」と呼びます。連帯保証人になってもらえるか相談する際に、場合によって契約してもらう可能性も伝えておきましょう。
ちなみに、貸主に内緒で別の人が契約するのは契約違反です。代理契約できるお部屋は限られるので、どうしても借りられないお部屋もあります。
③残高審査してもらう
しばらく家賃を支払える貯金があれば、貯金の残高で審査してもらえるケースがあります。一般的に、必要な貯金額の目安は「家賃の2年分(24ヶ月分)」です。
残高審査できるお部屋は限られるのと、会社によって審査通過できる基準の額が異なります。貯金額によって探すお部屋は変わるので、不動産屋と相談しながら進めましょう。
以下の表も参考にしてください。
必要な残高の目安 | |
---|---|
家賃5万円 | 120万円以上 |
家賃6万円 | 144万円以上 |
家賃7万円 | 168万円以上 |
家賃8万円 | 192万円以上 |
家賃9万円 | 216万円以上 |
家賃10万円 | 240万円以上 |
④マンスリーなどの短期契約
マンスリーやウィークリーのマンションは、普通の賃貸物件ほど厳密な入居審査はありません。週単位・月単位で賃貸できるので便利です。連帯保証人が不要な物件もあります。
「就職活動のためにマンスリーマンションを借りたい」「良い物件が見つかるまでの仮住まいにしたい」などの明確な利用目的があり、費用が支払えれば審査はほぼ通ります。
身分証明書の提出だけで審査できるお部屋もあります。物件によって審査方法は異なるので、詳しくは不動産屋にアドバイスを受けてください。
マンスリーやウィークリーは長く住むと割高になるのが通常です。仮住まいで凌ぐ場合は、引越し先も並行して探せるように動くべきです。
審査を通りやすくするための5つのコツ
無職でのお部屋探しは、予想以上に難航します。審査を少しでも通りやすくするためのコツを5つ紹介します。
②引越し理由をはっきり伝える
③働く意思を見せる
④審査の緩い保証会社を利用する
⑤賃貸業界の閑散期を狙う
①家賃はとにかく安くする
入居審査では、貯金より収入が重視される傾向があります。貯金がどれだけあっても、家賃を抑えたほうが審査には通りやすくなります。
仕事が見つかるまでは、譲れない条件は1~2個に絞って、安さを優先して探すのも手です。
生活レベルを一度上げてしまうと、なかなか落とせません。オートロックや新築などの条件が良い物件は、収入が上がるまでは諦めましょう。
②引越し理由をはっきり伝える
引越し理由があいまいだと、不審がられて審査に落とされます。引越し理由は明確に説明できるようにしておきましょう。
不動産屋には、引越しの事情を必ず正直に伝えてください。審査でどう話すと良いかアドバイスできます。審査の途中で話があやふやになると、審査に落とされやすいです。
③働く意思を見せる
仕事が決まっている人なら、内定通知書や雇用契約書を提出すれば審査してもらえます。仕事が決まっていない人は、就職活動の話が前向きにできるようにしておきましょう。
「アルバイトしながら〇月の資格試験のために勉強中」「IT関係の会社の面接を受けていて3社から回答待ち」などです。
実際は連帯保証人を立てたり残高審査になりますが、審査の確認電話などで悪い印象を与えないように注意が必要です。
④審査の緩い保証会社を利用する
お部屋を借りる際には、家賃の保証会社(以下、保証会社)を利用するのが一般的です。首都圏では8割以上の物件が保証会社必須です。
保証会社とは、家賃の滞納をした際に、大家さんに代わりに支払ってくれる会社のことです。家賃回収は保証会社が担当するので、大家さんは安心できます。
保証会社が必須ではない物件でも、利用することで大家さんを安心させられます。ちなみに、保証会社の利用が必須ではない物件では、連帯保証人を立てるのが通常です。
保証会社の利用には審査があり、会社によっては無職だと受付してもらえません。どの保証会社を使うかは自分では選べないので、お部屋探しから工夫する必要があります。
⑤賃貸業界の閑散期を狙う
引越し時期にこだわりがなければ、4~8月などの賃貸業界の閑散期を狙うのがおすすめです。1~3月などの繁忙期だと、引越しする人が多いので無職の人には審査が厳しくなります。
閑散期であれば、大家さんが空室を埋めたい時期なので審査は通りやすくなります。不動産屋も時間をかけて対応できるので、審査に通るお部屋が探しやすいです。
入居審査では人柄もチェックされる
入居審査では人柄もチェックされます。人柄の審査は、主に不動産屋が担当します。入居後にトラブルを起こしそうな人を、大家さんや管理会社に紹介できないからです。
審査の本人確認の電話でも、人柄を見られます。不動産屋や関係者と接するときは、以下の4点を意識して、良い印象を持ってもらえるように対応しましょう。
・電話対応は物腰を柔らかに
・不動産屋とのやりとりは丁寧に
・親身になってくれる不動産屋を探す
書類は正確に書く
不動産屋では、お部屋の希望条件のアンケートや申込書を記入します。正確な内容を書くようにしましょう。WEB上のやりとりでも同様です。
空欄が無いようにしっかり記入すると、丁寧な印象を与えられます。適当に記入したり嘘の内容を書いたりすると、審査が難しくなります。
電話対応は物腰を柔らかに
電話対応で乱暴そうな印象を与えるのは良くないです。審査の電話は、常識的な態度で、聞かれたことに答えれば大丈夫です。着信があった場合は折り返しましょう。
緊急連絡先(連帯保証人)や、勤め先の在籍確認の電話でも同じです。乱暴な対応は入居審査に影響します。関係者には事前に、電話が入る可能性を伝えておいてください。
不動産屋とのやりとりは丁寧に
不動産屋も人間なので「この人のために頑張ろう」と思えば、より頑張れます。乱暴な態度で接していると、対応を断られることもあります。
常識的な態度であれば、必要以上に丁寧にする必要はありません。また、内見などの際には奇抜な服装は避けましょう。
親身になってくれる不動産屋を探す
不動産屋はいくつもありますが、親身になってくれる不動産屋を見つけましょう。売上ばかり気にしているような会社であれば、無職と言った時点で対応を断られます。
無職の人のお部屋探しはわりと大変です。頑張って探してくれる担当者が見つかると、お部屋探しがラクになります。
無職の人が申込みと契約に必要なもの
無職の人が賃貸の申し込みと契約に必要なものを、それぞれまとめました。働いている人と、そこまで内容は変わりません。
・本人確認書類(免許証、保険証、パスポート)
・収入証明書(前職のものがあれば)
・記帳したばかりの預金通帳(残高審査のため)
・内定通知書等(就職・転職先が決まっている人)
・合格通知書(学生)
申し込みの際に書類が足りないと、お部屋の確保が難しくなる場合があります。2~3日は待ってもらえるのが通常ですが、なるべく用意しておきましょう。
・住民票の写し(取得3ヶ月以内の原本)
・印鑑登録証明書(取得3ヶ月以内の原本)
・申し込み~審査時に提出したもののコピー
・通帳のコピーまたは残高証明書
・銀行届出印+口座のわかるもの(通帳)
・印鑑(実印など。シャチハタは不可)
・車検証(駐車場を契約する場合)
契約の際は、改めて審査書類のコピーを取るのが一般的です。契約の際には、申し込み~審査時に提出したものの原本も持って行きましょう。
住民票などの役所で取得する書類は、不要な場合もあります。契約時の必要書類は、申し込み後に不動産屋に再確認してください。
また、用意が難しいものは自分から不動産屋に伝えておくと安全です。
連帯保証人の必要書類
連帯保証人を立てる場合は、連帯保証人の書類も必要です。
・印鑑登録証明書(取得3ヶ月以内の原本)
・実印(印鑑登録の印鑑)
この他には、身分証明書や収入証明書を求められることもあります。連帯保証人とは、審査~契約まで連絡がつきやすいように事前に話しておきましょう。
申し込みの準備もしておくべき
賃貸物件は早い者勝ちです。気に入ったお部屋が見つかったらすぐに申し込めるように、申込書を書くために必要な情報をメモしておきましょう。
・氏名、住所、電話番号、生年月日
・職場情報(前職または内定先)
・貯金残高、副業収入など
・緊急連絡先(連帯保証人)の情報
退職して間もない人や、仕事が決まっている人は会社情報を書けるようにしておきましょう。
貯金の残高は通帳のコピーを提出して審査します。副業収入があると、審査が有利になることがあります。領収書などの書類で示せる副収入があれば、念のため書類を持参してください。
緊急連絡先(連帯保証人)の内容は、勘で書くとトラブルになりがちです。氏名、住所、電話番号、生年月日、職場情報、年収、勤続年数がわかれば、ほぼ審査できます。
追加で情報を求められる場合もあります。お部屋探しの間は連絡がつきやすいように、関係者には協力してもらいましょう。電話可能時間も聞いておくと良いです。
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